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ミネラルウォーター

ペットボトルのミネラルウォーターを飲んでいた方が、浄水器の水に変えることも多いようですので、ミネラルウォーターについても少し調べてみました。

ミネラルウォーターとは、容器入り飲料水のなかで地下水を原水とするものです。そのなかでも沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないものをナチュラルウォーターと呼びます。原水が地下水でないものはボトルドウォーターと区分されています。

東京水など水道局が作っているものがボトルドウォーターと呼ばれるのは地下水ではなく川の水だからなのですね。浄水器を使った水と基本的には同じなのでしょう。

ヨーロッパなど地下水の硬度が高すぎて飲料として難しい地域で、美味しい地下水を他の地域から瓶詰めにして販売したことが始まりだそうです。

日本でも水道水をそのまま飲むには抵抗がありミネラルウォーターを買って飲む人が増えたのでしょうね。スーパーなどでも世界各地の軟水から硬水まで様々なミネラルウォーターが売られており、飲み比べてみると水には様々な味があることが解ります。

もともと食品衛生法では従来から清涼飲料水として取り扱われていましたから、嗜好品としては個人的にも飲みますが、毎日の飲料水としては抵抗があります。

ミネラルウォーターは日本各地、遠くはフランスなど世界中から運ばれてきますので、「環境に与える負荷が意外なほど大きく、水道技術研究センターの試算では、石油からペットボトルを製造し、 国内産地から輸送する場合のエネルギー消費量は、水道水の約700倍。フランスや米国など海外から運ばれる水は、二酸化炭素(CO2) 排出量、エネルギー使用とも一層多くなる」とされています。

やはり普段の生活に使う水は、水道水に浄水器を使うのがECOでいいですね。

ちなみに楽天でも水はよく売れているようです。
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重たいので、自宅に届けてもらえる通販が人気なようです。通販なら好きな銘柄も選べますしね。

調乳に使用する場合は硬度に注意を

もし、赤ちゃんのミルクの調乳に使用する場合は、軟水であることを確認して下さい。ウォーターサーバーの場合は軟水が多いようですが、ミネラルウォーターの中には硬水が多く硬度が高すぎて調乳には適さない水が有りますので注意が必要です。

硬水の例:
エビアンやコントレックスなどは、とても硬度が高く調乳には適さないようです。

震災および原発事故の影響で品薄状態

震災直後から品薄状態でスーパーなどでは入手が困難となっていましたが、更に原発事故で水道水から放射能が検出される報道がされると、極端に在庫が無くなってしまったようです。

ウォーターサーバーも注文が殺到し、初期対応に通常よりも時間がかかるようですが、ミネラルウォーターよりは安定的に入手できるため安心かもしれません。

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参考
1990年に農林水産省から示された「ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドライン」によるミネラルウォーターの分類。

このガイドラインでは原水と処理方法によってミネラルウォーター類を4種類に分け、品名、原材料名等を表示するようになっております。

なお、硬度(カルシウム、マグネシウム等)及びペーハー値を除き、水道法第4条に適合する水を容器に詰めたものをミネラルウォーター類といいます。

◇ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの

◇ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水をいう)を原水としたもの

◇ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためにミネラル調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているもの

◇ボトルドウォーター
ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外の飲料可能な水(処理方法は特に規定ありません)